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2025/09/17

経口、経管栄養剤いろいろ

病気や加齢により口から食事を摂ることが難しくなってきたときに活躍する栄養剤。不足した栄養やエネルギーを補うために使います。ところで、一言で栄養剤と言ってもたくさんの種類があることを知っていますか?どれも似たようなものだと思われるかもしれませんが、それぞれタンパク質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンや微量必須元素などの含まれる割合、カロリーなどが違います。そして、病院で処方される医薬品(エンシュアやラコールなど)と薬局などで購入できる食品(メイバランスやアイソカルなど)があります。医薬品は病気に対して処方されるものなので保険が効き、患者さんの負担が軽くて済みます。ただ、古くから使われている医薬品はネームバリューのため処方されやすい傾向がありますが、内容が古いもの(必要な微量必須元素が含まれていないもの)もあり、単品で長期に使うには向いていないものもあります。一方、薬局でも購入できる食品は自費となるためどうしてもお金がかかってしまいます。しかし、種類が豊富で、ジュースやゼリーなど摂取しやすい形態が選べ、選択肢が多いというメリットがあります。また、食品であるため内容を改善しやすいため、新しい知見によってより良い商品が出やすいこともあります。それぞれの患者さんの状態、状況にあったものが選べると良いですね。気になる方は主治医の先生とよく相談してみましょう。